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第1回 武芸塾を立ち上げるまでのエピソード

第1回目のメルマガなので、武芸塾を立ち上げるまでの試行錯誤などのエピソードを紹介します。

拙著「正中心練磨へ向けて」でも記述しましたが30年程前に雑誌ムーの記事で高木一行先生著の「肥田式強健術」と出会った所から始まります。何度か高木先生の講習には参加しましたが非常に難解なのと、習った内容を一緒に練習、確認する相手がいなかった為(ここが残念な点でした)効果も解らず変な姿勢で、腰も痛くなり、しかし、気分は肥田春充!みたいな感じで修練していました。

 

その後、知り合いの紹介もありこの部分は一般公開なので削除です。ここで知り合った幾人かと稽古をするうちに多くの発見があり、気が付くと再度、肥田式強健術に戻っていました。上達すると肥田式の姿勢に自然となってしまいます。

 

先生に教わる通常稽古へ参加しながら、個人的に幾人かと稽古をしていました。この仲間には特殊な身体の使い方をする人達がいました。響かない身体、ざっくり言うと化勁的な体質。

 

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結局、絶対はあり得ない。それを絶対視してしまうから後に引けなくなるし、冷静に分析できないし、正当化するために誤魔化さざるを得ない。これは私も肝に銘じなければいけないことです。技が効かないイコール、その技術がダメでは無いと言うことです。技を無効化する技術があることを知っていれば、絶望や逆上は無いはずです。本当に効率的な技術であれば自身の上達が確実にあり、数年後、数十年後、大きな差となり明確に表れるでしょう。

 

武芸塾を立ち上げる時は、私が指導する立場になる訳ですが、技が効かないケースもあることを重々承知していたので、安心して立ち上げることが出来ました。技が効かないことを知っている、認めているって強いですよ。初級の段階で、技を無効化する身体を作る方法も伝授しています。そうでないと繊細な身体操作が出来ません。そして無効化できなければ昇級はありません。これらを認めてその先へ進んだから、劇的に上達できる方法に気付けました。もし、出来ないことを認めず誤魔化していたら・・・想像すると悲惨ですね~。怖い怖い。

 

結局、出来ることを知るとは、術を破ることを知ることになります。だから完璧は無いけど、継続して鍛錬すれば圧倒的に上達できる。そこまで継続する人が少ないのが世の常ですから、あなただけが凄いことになるでしょう。すると、実生活でどんどん活用が出来る様になって行きます。それでは、この辺りで。 No.1  2021(R3)4.20

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第2回 「合気道を始めたきっかけ」と「継続できた理由」

私は、20歳頃から肥田式強健術に取り組んでいました。とは言え、腰が痛くなるようなやり方、イコール間違ったやり方なので、自覚できるような効果は無しです。それ程、肥田式強健術は繊細で難しい。例えば、小周天をマスターしていないと先に進めない。武芸塾では、この名称を使っていませんが7級で習得する技術です。開合功、昇降練気、化勁。

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写真の様に、私にとって初めて知った武術(実際は強健術です)がこれですから、かなり強烈ですよね。分かりますでしょうか? ヤバい雰囲気。なので合気道がやわに見えて初めは全く興味が無かったのです。この写真のノリで、肥田式を鍛錬していました。気分だけで実際は全然出来ていない

 

時々とは言え、15年以上も鍛錬したのに効果が芳しくないので、流石に何か武道をやってみないと、と思うようになりました。丁度、知り合いに誘われたこともあり、養神館合気道を始めることにしました。これが合気道を始めたきっかけです。ここから一つ一つの技術を積み重ねたことによって現在があります。

 

この技術の積み重ねですが、記録に残していたことが大きいと思います。ほとんどの人が書かないでしょう。ブログでもTwitterでも何でも良いのですが、アウトプットしているかどうか? が効率的上達を左右します。勿論、秘伝は〇〇で伏せたりして。他人に見られる形が良いです。自分だけだと、自分が分かるようにしか表現しませんから。気付きや感想、間違っててもイイし、実際に見られなくてもイイんです。実際に言語化しているかどうかが、後々、大きな差となって表れてきます。

 

ここまで継続できたのも、やはりその時々で理由がしっかりあります。継続するためのモチベーションを維持するためにも理由付けは大切です。

 

私の継続できた一番初めの理由は・・・

 

女の子にモテたいから! やはり男はこれでしょう。多かれ少なかれ、ある筈です。本能に直結したものなので、無理しなくても自然と、この気持ちは沸き上がって来るし、継続できますよね。こんなもんです。そんな聖人君子、無理です。否定する奴は、自分の素直な気持ちも言葉にできない、単なるカッコつけです。そういう人は上手くなれません。頭固いし、居つき、力みに繋がりますから。

 

次に、大東流を始めましたので、技が出来なければ恥ずかしい。だから上手くならなければ! と変化しました。大東流で黒帯(初段)を頂くのは、合気道での黒帯と重みが全然違います。あくまで、当時の私個人の見解です。幸いにも、ここで一気に上達できる環境に巡り合えたのが大きな転機でした。

 

現在の継続理由は、やはり武芸塾の代表(師範)だから! となります。習いに来る方たちの上達を左右してしまう立場にあります。そこの師範が力んでいたら、習っている方たちも同様に力んでしまいます。その様な団体・流派も見てきています。そのため今まで以上に、自身の観察とレベルを上げなければ、と言う気持ちです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、新たな取り組みも始めています。

 

自分が出来ないことに、新たに挑戦するのは、とても良いことです。何故なら人から学べるので。武芸塾では教える立場ですが、これだけだと一般的に言われている天狗になるとか増長魔とか・・・ならないようにするための技術があるので、大丈夫ではあるのですが、それでも自分自身で勘違いしない為にも、出来ないことに挑戦して学ぶ環境も作っています。

 

上記の部分も自分でコントロール出来ないといけません。何も特別だからクリアできたのではなく、技術によってクリアしています。その先が正中心練磨ですから。精神修養と捉えられてしまうかも知れませんが、その微細なマイナス感情によって身体が変化し、力み、居つきとなって表れ、上達の妨げとなります。

 

最後に上達するためのワンポイントレッスン

 

武道・武術なので、体力や技、角度、タイミングに主眼を置くでしょうが、繊細な感覚が最後はものを言います。ここ、重視しないので代り映えしない。と言うことは、ここを鍛錬したら、最短最速効率的に上達できると言うことです。何度も技を繰り返せば、繊細な感覚が身に付くだろう的なレベルのことを言っているのでは無いのです。もっと深い部分です。

 

站椿功、小周天、大周天等々(YouTube上にやり方沢山ありますよ)。身体内のエネルギーの流れ(気)を繊細に感知できるかどうか? が重要です。この部分に1年以上費やしても感じられ無いとしたら、マズいです。やり方が間違っています。これらが感じられないから、教わっても訳わからない、難しい、無理となってしまい掴めないんです。

 

この繊細な感覚を身に付けた人と、そうでない人では、同じ現象でも見える世界が違います。同じ技でも見えるモノが違ってきます。気付くことが違ってきます。その時に必要な技、角度、タイミングに気付けます。結果的には、内功をすることによって外の動きが変わり出し、上達が異常に速い。

 

昔から言われているフレーズを用いると「外側をいくら探しても見つからなかった、答えは自らの裡にあった」

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第3回 合気とは何か?

前回は「合気道を始めたきっかけ」と「継続できた理由」を取り上げました。表面的な理由でしたので、今回は深く掘り下げて書いてみます。

やはり「合気とは何か?」 と言う気持ちは常に持っていました。合気さえ出来れば、出来ない技も出来るようになる! と浅はかにも信じてたからです。

 

では、合気とは? Wikipediaによると・・・

合気(あいき)とは、武術、武道の用語。一方、修験道の気合術にも気合・合気があり、大東流合気柔術に活用された。元は近代以前の柔術で相気という表記で用いられ、近代以降合気道や大東流といった体術においても相手の身体の自由を奪う技術として認知されるに到った。

 

現在、YouTubeでも合気の動画が沢山あります。しかし、神秘のベールに包まれているように見えます。相手の身体の自由を奪う技術として認知されてはいても、この部分は一般公開なので削除、いかにも合気技の様に見えるけど言葉自体を敢えて?? 使わなかったり。

 

この部分は一般公開なので削除けど合気が出来たら、掴めたらいいなぁ~と思っている訳で。

 

そうすると、この部分は一般公開なので削除益々、神秘のベールに包まれて行ってしまう。もしかすると、その方が良いのかも知れません。夢がある。

 

武芸塾でも、もちろん独自の解釈の「合気」があります。「単一」と「複合」の合気がカリキュラムにあります。ただし、一般的にも納得してもらえる解釈です。「合う」と「気」ですから。「気が合う」武術なので積極的に「気を合わせる」です。これなら誰しも納得できる考え方なのではないかと思います。

 

合気以前の技術で、気が合わない=相手の力とぶつかる、ことは分かっていましたので(日常生活でも同じですね)もし、気がピッタリ合えば、相手は違和感を感じられず攻撃されると感じることが出来ない故、技が掛かり易くなるだろうと予想は立てていました。しかし、相手とピッタリ気を合わせることが出来ない。その当時は、原因が分からず仕舞いだったので、合気に関してはメニューに入れていませんでした。

 

ここで、肥田式強健術が出て来ます。肥田式の正中心練磨を行うと、通常の身体では感じられ無いものが感じられたり、気付けないことに気付けたりします。実は、正中心練磨の段階に入ってから自然に合気が出来る様になっていました。そして、合気のやり方を教えるにつれ、合気する方法が明確になって行きました。

 

大きく分けて、ニ段階です。

 

第一段階。

気を合わせるなんて、ある程度は誰でも出来ることです。その程度では、甘い。直ぐに相手に違和感を察知されてしまいます。もっと繊細精妙に合気するために、厳しい鍛錬が必要になります。このメルマガでは詳述しませんが、教則本「正中心練磨へ向けて」に記載してあります。ここで書くと気分が落ち込んでしまうと思いますので(笑)

 

合気まで習得した会員さん(2級以上)の方々は皆一様に声を揃えて言いますが、この合気が一番キツイと・・・ 私も、これが一番キツイ鍛錬? 修行? でした。逆に言うと、だから簡単には真似できない。一般の方にも理解できる意味なのに、実際真似しようとしても真似できない。

 

順を追って、鍛錬しないと、いきなりここから始めたら、直ぐに逃げ出すでしょう(笑)間違っても、私がスパルタで何かをする訳ではありませんので、怖がらないで下さい。

 

7級の技術で、同調作用の原理があります。これは、合気の一端を垣間見れるものです。この様に少しづつ進めて行けば、超えられない壁ではありません。そして、この壁をクリアしなければ正中心練磨に移行できません。蔑ろにして正中心練磨を行っても、居ついているため上達は厳しいでしょう。「えっ? こんな些細なことまで !?」と言うレベルです。肥田式が難しいのは、これも一因です。

 

第二段階。

これは、正中心練磨による深い次元へ移行できること、です。相手が察知できない深い次元まで移行し、相手の深い次元から3次元まで丸ごとピッタリ合わせる様にします。ここで、第一段階をクリアしてないと、この深い次元から弾き出されてしまいます。

 

ノッテ来たので、更にもう一つ。

 

普段、稽古の時には、先程、述べた深い次元を稽古場所に創出します。経験上、その方が上達の効率が上がります。新しい方も、その深い次元の中で稽古をするため、感覚が掴み易くなり、上達が早まります。初期のメンバーはその様な空間で稽古をしていなかったので、上達に時間がかかってました。ここも上級者が一様に声を揃えて言うことですが、羨ましいなぁと。

 

初めて読む方は、信じられないかも知れませんね。しかし、正中心練磨を実践している上級者は、この考え方をベースに実生活で術を駆使し効果を上げています。そして快適な生活を選択することが出来ていますので、私だけが言っている机上の空論では無いのです。思い込みで、頭の中がお花畑! なのでは無く、武術でも通用する技術です。

 

こうなって来ると、常識とは何のためにあるのか? 武術的に考えると、新たな気づきが出て来ますね。この部分は一般公開なので削除No.3  2021(R3)5.11

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第4回 脳腸相関

脳の状態が腸に影響を及ぼし、腸の状態が脳に影響を及ぼす。この原理を用いて積極的に脳と腸に働きかけ、自分では気付けない部分のレベルアップを促します。

 

今回は、ソフトボールを使った簡単で即効性のある鍛錬法? リラックス法?を紹介しようと思います。

実践すると、どの様に変わるのか?

他人との間にある気付けない壁が消えます(やった後に気付けます)。そのため、必要以上に緊張したり、臆病になったりしなくなります。と言うことは、力みや居つきが無くなるし、実生活でも人間関係がとても楽になります。実践した人は皆、武術云々より実生活に即効性(早くて翌日)があることが一番嬉しいようです。私も同感です。

このメソッドは、25年以上前に高木一行先生から教わった方法です。当時は「ウサギのメディスン」という名で呼ばれ、肥田式は勿論、心身鍛錬に有効な技術として紹介されました。

20歳頃の武術の「武」の字も知らない時に、肥田式強健術の取り組み方、捉え方を教わることが出来て本当にラッキーでした。現在、交流はありませんが、今でも感謝しています。以前と同じ画像ですが、分かり易いように貼りました。

 

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大抵、肥田式の型しかやらないので、効果が良く分からない、腰が痛い、となります。肥田春充と基礎が違うため当然です。何故、肥田式を最重要視しているかと言うと、武術で駆使する殆どあらゆる技術を使いこなせないと肥田式の姿勢は決められないからです。

小周天や発勁、大周天、合気・・・等々。これは、いつか何となく出来るようになるものではありません。手順を踏めば誰しも出来る技術ですが。この手順は、一般常識からかけ離れているので、知らない人は一生できないと言う流れです。万が一出来たとしても、かなりの年月を要してしまう。ここに時間を掛けていては、勿体ない。

肥田式の難解さを、少しは理解していただけたでしょうか? なので、肥田式さえ出来れば・・の思考も止めた方が良いです。

強健術とは言え肥田春充は、武術的な効率の良い身体を修行過程で身に付けていたのです。その方向へ進めたこと自体、運が良いと言うか、天才と言うか、凄い。鍛錬初期を除いて、たった一人で成し遂げたのですから。

私は、高木一行先生に出会えたことで、一般的ではない基礎鍛練の考え方を身に付けられたのです。このベースが無かったら、と考えるとゾッとします。この部分は一般公開なので削除。小周天、大周天、発勁など、稽古仲間と検証して有効な技術を全て総動員したので上達できたんです。

この部分は一般公開なので削除そこは措いておいて、中国武術の歴史の長さは伊達ではないですね。一応、念の為、肥田春充は日本人です。

では、実際にソフトボールを使った、「ウサギのメディスン」のやり方です。

大きさは一号が丁度良いですが、慣れるまでは片方を握りこぶし、もう片方の掌で包むようにしても問題ありません。

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先ずは、うつぶせに寝ます。床とお腹(骨の無い部分)の間にソフトボールをおきます。自重でソフトボールがお腹にめり込みます。すると痛みが走ると思います。

痛みを、頑張って根性で耐えるのでは無く、受け入れます。痛みと戦うのでは無く、受け入れる。その様に思考すると、その痛む部分の細胞が、閉じていたのがフワッと開かれ柔らかくなり、痛みが柔らぎます。

完全に痛みが消えなくても、拒絶 ➡ 受け入れ(2、3分)が出来たら次の場所へ。次にまた、痛い場所を探して同じことを繰り返します。

恐らく、ほとんどお腹全体が痛いと思いますので、無理をせず、ゆっくりと少しづつ行って下さい。

お腹全体、満遍なく出来たら、仰向けになります。フワッと柔らかくなった、その感覚を5~10分定着させます。これで、完了です。

これは毎日やっても大丈夫です。私は、ほぼ毎日実践していますが、日々、痛い場所は変化ます。

「朱に交われば赤くなる」

「ミイラ取りがミイラになる」

人は、環境や他人から影響を受ける。影響を受けた身体は、そのことが「常識(当たり前)」となります。そして脳自体も常識と認識します。これで完成ですね。良いことも悪いことも。居つきも居ついていないのも。結局、居つき、力みが上手くできない原因ですから。

この、自分では気が付くことが出来ない部分を打破するために、お腹を緩めるのが「ウサギのメディスン」です。実践した人は感嘆の声が思わず出てしまうでしょう。 No.4  2021(R3)5.20

第5回 上達の近道

やっぱり、これですよね。大丈夫「楽して上達? 甘ったれるな!」 なんて言わないですから。私自身、無駄な時間を省いて効率良く上達する、はとても重要視しています。人生あっという間ですから。

 

そうは言っても、大きく分けて2種類の人種がいます。出来る様になることを目標にしている人と、出来る出来ないはどっちでもよくて目指していることが好きな人。

 

そうそう、前回の「ウサギのメディスン」を実践されましたか? これも、上達の近道です。恐らく実践しなければ一生体験できない感覚を、日常生活の中で特に対人関係で実感できます。(第3回のメルマガに記載)

 

武術の鍛錬をして来た観点から、上達の近道を一つ上げますと・・・

居つき・力み・頑固・執着を無くす。もう、これだけです。

 

居つき・力みに関しては身体のことですが、頑固・執着は思考の問題です。これって結局、観念論じゃないの? 哲学を学びたい訳じゃない! となりそうですが、違います。ここが分かると飛躍的に上達できますが、そもそも、この様に指導されたことが無いでしょうから、眉唾物と処理してしまう気持ちも理解できます。

 

しかし、ここが分からないから何年経っても上達できない、そして分かった人は早いんです。これ、ホント指導してくれないですから。この部分は一般公開なので削除。ざっくり言えば、気持ちの問題だ!ってことです。

 

武術が気持ちで解決するか、パワーが必要だろ、的な考え方になるかも知れませんが、読み進めて行けば納得する筈です。

 

しっかりと練功をすれば、上記の様なネガティブな感情を思い浮かべた瞬間に、自分の身体が力んで来るのが明確に感じられます。自分が感じた様に、相手も感じて即座に察知し、反応します。稽古をしなくても、誰しも本能で相手の力みや緊張を察知できます。だから、技を掛けようとしても引っ掛かる、ぶつかる。強引にやろうとしても動かない・・・

 

頑固・執着(思考)

居つき・力み(身体)

上達が止まる

 

この様に順序立てて考えると、思考の重要性がご理解いただけるのではないでしょうか? 一応、記載しておきますと、相手が化勁していないことが前提でお話しています。

 

理解を深めるために、別な視点から見てみましょう。

ネガティブな思考によって、身体は居つき・力むと述べました。居つき・力みとは何でしょうか? 見た目や一般的には、筋肉が収縮すること、 身体が固くなること、動き難いこと、あたりでしょうか。ここを更に細かく見て行きましょう。

 

大火事になる前の火種を見つけて 消してしまえば、被害は少なくて済みますからね。

 

エネルギーの流れ、気の流れ、で観察してみます。

「気」と言う言葉は、元気、陰気、やる気満々、気力、などと日本語で「気」は多用されています。「気」と言うと中国の専売特許のように捉えられがちですが、日本人は色んな言葉に組み合わせています。

 

実際に、居つき・力んだ時に、どの様に変化するのか?

途端に、エネルギーの流れ、気の流れが停滞します。人間は、ほぼ全員がこの停滞を察知します。でも言語化出来ない、このカラクリまで気付けない。

 

そのため、もっと肩の力を抜きましょうとか、脱力とか、気楽にとか、言うんです。大火事になった火消しのやり方を、アドバイスしていることになりますよね。そりゃ、なかなか改善しない訳です。

 

世の中には、エネルギーの流れ、気の流れを滞らない様にするために、数多のメソッドが存在します。相手とぶつかる=エネルギーが滞っている、なので初歩的なものとしては方向をずらしたり、まるく動いたり、レベルが上がると均等・中庸で掴み所を消したり・・・

 

内気功ですと小周天や全身周天、大周天ですし、外気功では発勁、化勁です。

 

内気功の初期段階で行う小周天が中々出来ない、回らないと言うのも、ここまでの解釈から考察すれば一目瞭然です。どんなに頑張って気を回そうとしても、頑固・執着があれば身体各部に居つき・力みが生じます。結果、気の流れは滞るため回らない。

 

これでは、どんなに修行しても流れる訳ありません。頑張り、執着し、固い決心で何年も、更に何年も継続したプライドは益々高まり、他の意見は聞き入れなくなり・・・このような人は、単純に考えればどちらが筋が通っているか? さえ考察・判別が出来なくなってしまい、益々嵌ってしまう。冒頭で述べた、出来なくても良くてそこを目指していることが好きな人、に該当しますね。

 

いかがでしたでしょうか? 簡単でしょう?

 

エネルギーの流れ、気の流れが上達の近道であり、だからこそ中国武術では小周天を初めに取り組むんです。

 

ここをベースに考察すれば、何が良くて何が悪いか? をご自身で判別できるようになると思います。もちろん、武芸塾では出来る限り、この考え方で研鑽しています。No.5  2021(R3)5.29

第6回 指先に毛虫が

合気道では、あまり耳にしない指先まで生かす、を取り上げたいと思います。

昨今は、書籍やYouTubeで大東流の技術も一般的に目にする機会が増えています。なので、指先を生かすことや集力など、知識として多少なりとも頭に入っていることでしょう。

ただ、指先指先と言ってしまうと、大抵は正直に指先だけに意識がいってしまいます。この時点でアウトです。先端から先端まで、足先から指先まで、がポイントです。

肥田式強健術も同様です。全身の この部分は一般公開なので削除 がキーとなりますから、指先だけでは成立しません。

指先の張り具合や雰囲気を見れば、その人の身体の使い方が、効率よく使えているか? がハッキリと分かります。

武芸塾では7級から認可証が発行されますので、まだ級無しの方の指先を見てみましょう。右側の方は黒帯、左側の方が級無しです。

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左側の人の指先に注目。これが生きていない指先です。正直、普通に見れば、問題無いレベルです。と言うか、普通より意識が行き届いていて良いです。しかし、やるべきことを知っていると、これでも出来ていない指先です。

次の画像を見てみましょう。

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これが生きている指先です。雰囲気が全然違うのが見て取れます。ある部位を指摘(7級)され直した所、本人曰く「身体の感覚がガラッと変わった」とのことでした。

これは、あくまでも指先に限った話で、この指先の感覚を全身に波及させることが最終目的です。

今回、ご協力いただいたので、この方のフォローをしておきますと、現在は武術家の手(5級)の作り方を実践されているので、現在は、もっと凄みのある指先になっています。

一応、凄みがあるだけでは無く、技の効きも格段に向上します。そして、考え方や物の見え方も変化するので、上達します。

全身を均等・中庸とは言っても、パーツごとのレベルが低ければ、全体のレベルも相当低いものになってしまいます。全身の均等・中庸は心に留めつつも、パーツごとの成熟度を上げていきましょう。

今回は、指先を覚醒させる方法として、奇抜な方法をご紹介します。

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毛虫・・

好きな方は、あまりいないと思うので、皆さんが気分を害しない程々の画像にしました。選ぶのに100匹ほど見ていたら、自分が気持ち悪くなってしまいました。

気分を害してしまったら、申し訳ありません。

しかし! 特許を取りたいぐらいの発想だと思っています。もし、この毛虫が、気が付いたら、指先それぞれ10本に付いていたら???

恐らく、恐怖に戦いて、顔をしかめ、指先を伸ばし、身体から遠ざけるでしょう。指先を曲げて「うわぁ~凄い(^^)」と言って顔に近づけて観察する人は、滅多にいないでしょう。

本来、身体が硬直することは居つきなのでダメですが、取り敢えず、今回は脇に置いておいて。

恐らく全身がゾクゾクして鳥肌が立ち、足の辺りから指先まで、ゾクゾクエネルギーが流れている筈です。

これで、身体の中のエネルギーの流れと指先の感覚に新たな発見があるでしょう。何度か試したら、通常に戻してください。このやり方は、居つきや力みを生じてますから、気付くきっかけとして活用して下さい。 No.5  2021(R3)6.10

第7回 意識の位置

あまり、と言うか全く興味を惹かないタイトルですが、今回はこの内容について取り上げたいと思います。

例えば・・・

●人とのトラブルが多いのは何故?

●いじめられやすいのは何故?

●臆病を改善したい

●意思が弱い、意思を強くしたい

●人から軽く見られるのは何故?

●日常生活で人がいると安住できる場所が無い

丹田思想。

日本は古来から腹を重視する、丹田思想なるものが存在しました。戦後は、GHQによる二度と強い日本を見たくないとの策略から、この思想についても排除され、その結果、現代人には「ん?何のこと?訳わからない~」になってしまっています。

意識の位置は重要で、実は、普段の生活にも影響しますし、武道・武術でも同様です。

●腹が据わっている

●太っ腹

●腹黒い

●腹を探る

腹にまつわるフレーズは沢山あります。

しかし、よくよく考えてみると頭脳より腹ですからね! 現代人からすると奇妙な話です。

ここで一つ、今このメルマガを読んでいる、あなたに確認して欲しいのですが、あなたの意識は普段、何処にあるでしょうか? 意識の位置です。

●腹なのか?

●胸のあたりか?

●頭のあたりか?

●それとも頭を抜けだして頭上の空間なのか?

イメージする時、大抵は頭の上でボンヤリと思い描きます。これは、意識の位置が頭を飛び出してしまってます。アニメもそうです。お腹の辺りに吹き出しって無いですもんね。これが当たり前だったら現代、相当変わっていたでしょうね。

ここで画像を見てみましょう。

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違いは分かりますか? 人物だけでは無く、画像全体からの雰囲気を感じ取ると分かり易いかも知れません。

一枚目は、意識が浮いている状態。

二枚目は、意識を正中心(肉体の物理的中心)に一致させている状態。

今回の撮影は、あくまでも意識の位置のみにフォーカスしたので、他に関しては操作していません。浮いてる感じ、落ち着いている感じ等、違いが見て取れると思います。(ん~分からないかな・・・)

ほんの些細な違いで、姿勢が微妙に崩れたり、崩れなかったり。しかし、技の効きは雲泥の差となります。

武道・武術に関わっていない方ですと「力業だからでしょう??」 と思うかも知れませんが、特に武術は相手に触れる前から始まっています。先程、技の効き、と言いましたが、これは触れる前のことも意味しているんです。そのため、普段の生活でも同様に使えます。

私は、普段は意識の位置を使い分けています。

意識の位置をコントロールすることに慣れると、自由自在です。浮いた感じにして相手と同調したりも出来ます。その方が、事が上手く運ぶ時も多々あります。逆に、浮きそうになっても正中心に戻せます。

意識の位置、お腹に移動させて生活してみましょう! もう手放せなくなりますよ。

ここから、少し上級な内容を。

意識を正中心に一致させる、と言いました。では、正中心とは?

もちろん、肥田式強健術で言われている正中心です。これは、身体の物理的中心です。ところが、一般の人には、この正中心は存在していません。だから「正中心?何?」が本音だと思います。

一般的には「丹田」と言われて、お臍の下で、皮膚表面から数センチ奥まった所、と認識されています。

そうなんです、ある体勢(腰腹同量の原理、教則本「正中心練磨へ向けて」)を作らなければ物理的中心である、正中心は現れないんです。

●全身を正確に統一(あいまいな表現ですが取り敢えず)させた時の肉体の物理的中心、一方、全身が統一されていないけど誰でも分かる丹田。この時点で、かなり開きがあります。

●全身を正確に統一させた結果そこに現れる正中心、自らの意識で定める丹田。

●居つきや力みが無い状態の正中心、居つきや力みのある状態で定める丹田。

意識の位置によって体勢は変化します。鍛錬を積むとハッキリと自覚できる様になります。と言うことは、これまでの他の技術と同様、この部分は一般公開なので削除 も操作できることになります。

相手の意識の位置を変化させたい場合、アッチ系の人は脅して意識を浮かせ自分に有利に事を運ぼうとしますが、鍛錬を積んでいる場合は、この部分は一般公開なので削除 、次第に意識が浮きます。繊細にコントロールできる方が勝ります。

浮けば、後は簡単ですよね、腹にしっかり収まっているから難しい訳で。ポイントは、感情を織り交ぜてはいけないことです。これは、あくまでも相手の身体操作ですから。居つき・力みで操作しても失敗することは、もうご存知の筈でしょう。

良識を持って、使うようにしましょう。本音は、仲良く楽しく生活できれば良いんですからね。一応、頭に入れておけば、困った時に使えますから。 No.7  2021(R3)6.20

第8回 花火の写真

夏と言えば花火。今年は各地で開催されるのでしょうか?

先日、生まれて初めて写真展に行きました。入口から暗くてホントにやっているのかな? と心配してしまう程で・・・ 誘ってくれた方曰く「見せたい物を見せるために暗くしているんですよ」とのこと。

比べて、書道展はガンガンに明るくしてますからね。世界が違うんだな、と感じました。

会場内は、3ブロックに分けられていて、一通り鑑賞しました。でも、1ブロックだけ何か違います。他のブロックと比べて格段に上手いのです。

誘ってくれた方の写真もその違う区画で展示されています。以前から、写真が上手なことは知っていましたが、こうも並べられると歴然の差を感じざるを得ません。

どの様に違うかと言うと「あぁ、こんなもんね、そうだよね」と言うありきたりの感想と、「え? なんで? 被写体は大したことないのに、何か凄い!」の差です。差があり過ぎです。皆、同じ先生から学んでいる方々で、その発表の場です。選りすぐりの作品を展示している筈です。

「特にこの人の写真は別格ですね!」と言ったら「私の先生です」と。デジタル写真なのに、これほど撮る人間によって変わるものかと驚きました。

上手い人と、そうじゃない人の違いは何だろう? と武術的に何度も見返して、気付いたこと、そして実生活でも役に立つ内容なので、話したいと思います。

芸術的にとか、構図とかは詳しく分かりませんが、人の心理に働く力の面で少し解説してみたいと思います。心理に働く=身体(筋肉も含む)に働く力ですから、武術や実生活に応用できます。

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いかがでしょう? 花火の写真です。

一枚目、綺麗で良いですね。もちろん花火ですから綺麗なのは当然です。ところが、二枚目。あれ? 一枚目で感動した感じが・・・得られると思いきや、いまいち惜しい気がします。

分かり易い違いを幾つか上げますと、

写真に入り込めるかどうか(もっと言うと、二枚目は入り込みたくない)

写真に壁があるかどうか

この辺りでしょうか。そう、二枚目は、せっかくこちら側がその写真に没入して感動したいと思っているのに、壁があってそうさせてくれないんです。

赤ちゃんが手を差し出して来るので抱っこして上げたけど、こちらが緊張しているもんだから赤ちゃんもそれを察知し拒絶して、お母さんの方へすぐ戻ってしまう。

これとそっくり。

本当は抱っこして貰って、良い気分になりたかったのに・・・おぎゃぁ~~!!

武道・武術でも、勿論、この状態は相手に僅かながら緊張感、警戒感を与えます。これがあると、技の効きは格段に落ちてしまいますし、強引に力業になってしまいます。

では、別な写真を見てみましょう。

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どうでしょう?

左の写真で「あぁ、綺麗だなぁ」となるのに、右の写真では「ん~、ちょっと違うんだよなぁ」となりませんか?

背景がどうのこうのとか、色合いが悪いとか、技術的に突っ込み所はあるかも知れません。しかし、そうなると冒頭の写真展に展示される方々は皆さん学ばれて、自分自身の最高傑作の筈ですから、同じように撮れていておかしくありません。しかし差が出てしまう。本人は頑張っているのにですよ。

そう、テクニックは十二分に熟知している筈なのに差が出てしまう。

この様な見方で、色んな物を見てみると面白いです。絵画もしかり、文章もしかり。私自身も気を付けなければ・・・

No.8  2021(R3)6.30

第9回 肥田式強健術と現代人

肥田式強健術は、肥田春充(明治16年~昭和31年)によって創始された健康から更に、強健になるための鍛錬方法です。西暦に直すと、1883年~1956年

 

因みに、大東流合気柔術で有名なお二方、合気道も含めると・・・

 

武田惣角、1859年~1943年(83)

植芝盛平、1883年~1969年(86)

佐川幸義、1902年~1998年(96)

 

生まれた順に並べると・・・

 

武田惣角、1859年~1943年(83)

植芝盛平、1883年~1969年(86)12月14日誕

肥田春充、1883年~1956年(72)12月25日誕

佐川幸義、1902年~1998年(96)

 

この様な順番になるんです。意外にも大東流と肥田式と合気道初期は同じ時代だったんですね。大東流と合気道は言わずもがな、肥田春充が、これらに出会ったことを記してある文献は見たことが無いです。そして、植芝盛平と同じ年!今回、メルマガを執筆するのに調べて驚きです!!

強健法なのに、何故上記4人の中で一番短命かは、少し先に話が出て来ます。

 

 

第一次世界大戦は、1914年~1918年、第二次世界大戦は、1939年~1945年。肥田春充31歳~35歳が第一次世界大戦、56歳~61歳が第二次世界大戦。戦争の時代を生き抜いた人物です。

 

幼少時は学校にも通えず、いつ死んでもおかしくない程の病弱、全身、骨と皮ばかりにやせ細っていました。しかし、健康に強健にならなければ! と一念発起したのが18歳の時。

 

18年間は、病に苦しみながら生きていたんですね。

 

鍛練を続けて22年、40歳にして心身修養の妙諦 "正中心"を体得。ここから数々の能力が開発されました。常軌を逸した力、俊敏性、透視、空中浮揚、長時間計算等々。武術的にも達人と言わしめるものを持ち合わせていましたし、軍所属当時、上官に殴られることは当たり前の時代にもかかわらず、一度も殴られたことが無かったとの逸話もあります。写真を見ると分かる様な気がします。

 

そして、72年間の生涯を閉じました。70歳まで強健体を維持していたそうです。因みに、公開されていませんが絶食による絶命前に、正中心練磨を止めて、みるみる、やせ細ってしまった姿を写真に撮らせたそうです。あまりにも無残な姿のため現在も公開されていません。

 

人類のために全生命を打ち込んで日夜研究したことが無駄であること(透視能力によって未来を知る)、現生での哲学的遍歴が終わり、生きていて死すると同じ状況の中、自ら絶食、絶命を選びました。

 

自殺と捉えている方もいらっしゃいますが違います。全人類の幸福のために、10年以上連続徹夜で全生命を打ち込む努力をした人物です。現代人には、とても理解の及ばない世界だと思います。

この部分は一般公開なので削除 

では、現代でも肥田春充の様になれるのか? 

これ、誰しも肥田式に興味を持っていれば思うことでしょう。

 

私の恩師の一人、高木一行先生は、この部分は一般公開なので削除 しかし、群を抜いて肥田式が出来る方でした。他の方と言っている内容が違う、実体験を踏まえながら指導されていた(大抵は型だけの指導)。書籍と写真を見れば分かります。

鉄人を創る肥田式強健術 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)高木 一行

肥田式強健術2中心力を究める (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)高木 一行

 

では、正中心合気道 武芸塾を主催している、あなた(緑川)はどうなんだ? が素直な疑問でしょう。ここから、私と実際に正中心練磨を実践している方達の体験談を書きたいと思います。

 

現在の所では、肥田式をやっていなかった時よりは格段に色々なことが出来る様になっています。上記の超能力は、ありませんが・・・それと武芸塾では「実生活に生かせること」をとても重要視しています。少しでも武術の「術」を応用して有利に楽しく生活できることに主眼を置いています。その方が鍛錬・稽古のモチベーションが続きます。

武術的(強引な力業では無い武術)な面と実生活に於いて、

  • 一般的な人と比べて、見える世界、感知できる世界が違うので、上達が早い

  • 通常では出来ない技も出来る

  • 出来ない人を出来る様に操作することも出来る(触れても触れなくても)

  • 前もって未来を操作し自分に有利な状況にする(良い方にしか使っていません、念のため)

  • そのため以前より自分にとって都合の良い環境が整いやすい

  • 物事の真理・要諦に気付き易くなった

私以外の上級者の体験談ですと

  • 無くしたものが出て来た

  • 依然と比べて体力仕事が異常なほど出来る様になった(詳しく聞くと信じられない仕事量です)

  • 他流派にも通っている方で急速に上達できた

  • 会社で理不尽に怒られそうになっても、街中で因縁を吹っ掛けられそうになっても姿勢を決めると相手が委縮してしまい何事も起こらなかった

 

数えきれない程の効果があります。正中心練磨に移行してから、2,3年しか経っていませんから、凄いと思います。

 

また、触れる前から術・技を深く掛ける(これが通常は出来ないから効かない)ことが出来る様になります。そう、触れていない。これが分かると、相手を上手になるように操作することも出来るし、下手にさせる、パフォーマンスを落とすことも出来る様になります。ただ、この発想を知っても正しい鍛錬(正中心合気道 武芸塾で提唱している鍛錬法)をしなければ、確実な効果はありません。沢山、検証して効果のあるもののみ採用していますので。

 

さらに分かると、繊細精妙な感覚がリアルに感じられるので、目の前に相手がいようがいまいが関係ありません。働き掛けられます。目の前に存在しないと言うことは、肉体があろうが無かろうが、になりますね。これ以上は、ビックリするので止めておきます。

 

何故このようなことが出来るのか? と言いますと、一般的な人は3次元の世界+イメージで、その中で武道やったり日常生活を送ったりしています。正中心練磨を実践している人は、そこより更に この部分は一般公開なので削除 も扱っています。

 

なので、通常では見えないもの、感知できないものまで分かる様になるのです。これ、武芸塾で正中心練磨を実践している方、なんと全員です!武芸塾では、初段から正中心練磨へ移行しますが、知ると面白いですよ。

 

次回は、肥田春充が生きていた時代と現代との科学的観点から、違いと対処法を探って行きたいと思います。

No.9  2021(R3)7.10

第10回 肥田式強健術、時代の違い(電気信号)

肥田春道が生きていた時代の第一次世界大戦~第二次世界大戦後(詳細は前回メルマガ)までと、私たち現代の違いを電気信号の観点から考察したいと思います。重要なので、わざと地味なタイトルにしています。

 

なるべく簡単に解説しますので、ついて来て下さい! 電場・磁場等まで考慮すると非常に難解になってしまいますので、簡単に電気や磁気の流れとしましょう。

 

一つ目。

動物の場合、鳥や犬は磁気を読み取り移動しています。なので伝書鳩が成り立つし、迷子になった犬が帰ってきたりもします。視覚、聴覚、触覚、味覚の次に磁覚があり、人間にも少なからず残っているとの研究を発表している学者もいます。

 

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産経新聞参照 人間の「第六感」 磁気を感じる能力発見 東大など

https://www.sankei.com/article/20190319-6UGPQVLP4BLEDJYGVSX3WW6A4A/

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肥田春充も磁覚を発揮している場面がありました。

 

鉄人を創る肥田式強健術 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)高木 一行

肥田式強健術2中心力を究める (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)高木 一行

 

 

二つ目。

肥田春充が生きていた時代(1883~1956)は勿論、携帯電話の電磁波も存在していません。1882年(春充生誕1年前)に初めての発電所が登場し、電灯は東京を中心に急速に普及し始めます。1930年(春充46歳)頃から、テレビの電波が国内の大学等で研究のために発信され始めます。

 

様々な電波・電磁波にさらされている現代人と比べると、もう、ある意味、別人種に思えてしまいます。

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三つ目。

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そこでは無くて、この技術が凄いんです。 信じられない。

 

科学技術によって作られた磁性ナノ粒子が体内に入ると、体内の電気信号を制御しその生物を操作できる所まで研究が進んでいます。実際、動物実験で行動の制御にも成功しています。

 

 

武術の上達と共に(私の場合は正中心練磨に移行してから)、相手の反応=電気信号を感じられる様になりました。

 

例えば、手首を掴まれているとして腕を動かそうとします。すると相手の筋肉から脳へ信号が流れ、脳が危険と察知し腕へ防御するように指令を出す。その流れを観ると、0.5秒以下の瞬間です。

 

この部分は一般公開なので削除  站椿功をベースに練功を進めて繊細な感覚が養われると、出来るようになります。

 

人間の持つ自然な電気信号です。ところが、これを乱してしまうのが磁性ナノ粒子の存在です。意念をエネルギーにしているのでは無く、強力な電力で磁性ナノ粒子を活生化させるんですから、そりゃ影響力大です。

 

 

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受賞者一覧 - 日本生物工学会の内容より参照

https://www.sbj.or.jp/awards/awards_terui.html?pdf=2189

2018 年度 生物工学奨励賞(照井賞)受賞

「機能性磁性ナノ粒子の開発と医療技術への応用に関する生物工学的研究」井藤 彰

 

磁性ナノ粒子は魅力的(magnetic)な材料である。磁気特性を利用して,これまでにさまざまな医療分野への応用技術が開発されてきた。薬剤を磁気誘導で患部へ送達 する。そして磁性ナノ粒子を交流磁場で発 熱させるHyperthermia(がん温熱療法)のセッションがオーガナイズされた。それらの分野を柱として,磁性 ナノ粒子の医療応用に関する研究論文数は右肩上がりに 増えている。 磁力は物質を透過して遠隔的に作用するため、磁力で細胞をハンドリングする磁気細胞操作は再生医療や細胞療法といった次世代医療におけるバイオプロセスに応用可能であると考えられる。また、磁性ナノ粒子を用いたがん温熱療法は、患者の体外から磁場照射を行うので非侵襲的な治療が可能であり、さらに温熱を利用した物理的な治療法であるため抗がん剤にみられるような副作用 がない、といった利点がある。

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http://magneuron.eu/参照

MAGNEURONプロジェクトは、パーキンソン病を治療するための細胞機能の磁気作動のための新しい技術を開発することを目的としています。彼らの技術の革新的な概念は、生体機能化された磁性ナノ粒子を使用して細胞の挙動を遠隔制御することです。MAGNEURONは、フランスのキュリー研究所のマチューコッペイ博士が監督を務めています。このプロジェクトには、化学、生化学、生物物理学、ナノサイエンス、神経科学、再生医療などの物理学の分野をカバーする、フランス、ドイツ、英国の6つのパートナーが含まれています。

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これら二つの参照を要約すると、体内や血液に入れることが出来る磁性ナノ粒子が存在し、外部から電磁波で操作することが出来て、照射すれば熱を帯びるし、これは既に医療の分野で研究されていますよ、ということです。上記二つは、皆のために役立つ方に、研究。活用されている例です。

 

 

先程も記載したように、人間は電気信号によって脳からの指令を各部に伝え行動しています。

 

これ程まで、肥田春充が生きた時代と劇的に違う環境で、私たちは何処まで上達し得るのか? やってみないと分かりません。

 

未知の世界を大冒険するような気分です。

 

今回は、かなり難しい内容になってしまいましたが、まとめとしては、体内で自然発生する電気信号と人為的に作られる電気信号があり、現代人は以前と比べると異常な環境の中で生活している、と言うことでした。

No.10  2021(R3)7.20

第11回 チャクラ・クンダリーニ

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ヨガのクンダリーニ。

内容はともかく言葉自体は、ほとんどの方がご存知でしょう。

 

武芸塾では基本、小周天や開合功・昇降練気などの中国仙道がメインです。何故なら、25年以上前に武術をやるには必須! と肥田式強健術を学んだ先生から、教わっていたからです。

 

チャクラやクンダリーニの発祥はインド医学、中国仙道は中国医学。互いに影響し合いながら発展したようで、とても考え方が似通っています。なので、どちらかが出来ていれば、もう一方も、ほぼ出来る筈。同じ人間ですから。

 

チャクラの各ポイントは、股の間のムーラダーラチャクラから始まり、頭頂のサハスラーラチャクラまで。7つの各ポイントを開いて(ブロック解除)エネルギーを体内上昇させ、頭頂から抜け出させます。その様子を、蛇が体内を上昇する様に表現したりします。

 

ヨガでは、この様な修行を行います。

 

武芸塾では武術の基礎として学び、数か月でクリアする部分です。小周天や開合功・昇降練気が該当。もちろん、その後も継続しますので精錬度は上がります。

 

基本的にどんな技法・鍛錬法であっても、人間の身体はエネルギーの流れが良いか?悪いか? もし滞っているなら流れを良くしましょう、と言う成り立ちだと捉えれば混乱しなくて済みます。

 

なのでクンダリーニも同様に捉え、解説します。これまで数多くの実験・検証をしてみて、もう、エネルギーの流れしか無いと感じます。そこに付随する技術は沢山ありますが。

 

前回のメルマガでは、我々現代人にとっては非常に難解かつ信じがたい内容でした。何処まで真意が伝わったか分かりませんが、今までの常識が通用しなくなる時代がやってきますよ、と言うお話でした。

 

読むのも大変だったと思いますので、今回は動画を見ましょう。

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動画があると、簡潔明瞭ですね。字幕も付いているし。

 

他の部位は考慮せず、ムーラダーラチャクラからサハスラーラチャクラ迄のエネルギールートが、閉じている状態と開いている状態で行っています。画面向かって右側の人は、敢えてクンダリーニのルートを閉じて抵抗しています。

 

クンダリーニのルートが開いていない状態だと拮抗していたのに、エネルギーの流れが良くなると(ルートが開くと)、楽に引っ張ることが出来ました。この時の感覚が、力まない感覚であったり居つかない感覚です。

 

一般的に、この感覚は分かりません。これが分からずに、武道や肥田式強健術を何年も実践したら、そりゃ頑固になりますよ。

 

武術は実際に検証が出来て、そのことが有効か? 効率的な身体運用法か? はたまた机上の空論なのか? 白黒がつくので、とても分かり易いです。

 

武術に興味の無い方も、このメルマガを読まれていますが、このイメージを頭の片隅に置いて修行の励みにして頂けたら幸いです。

 

No.11  2021(R3)7.30

第12回 クンダリーニの応用

前回のメルマガに引き続き、ヨガのクンダリーニです。

動画はとても分かり易いので、今回も動画を見ましょう!

 

前回は、引っ張り合いをしました。クンダリーニのルートが閉じている時、逆にルートが開いている時で違いを見てみました。

 

クンダリーニのルートが開いている良さを、もっと伝えたいと思い、今回は胸を突き飛ばされた時に、どう違うのか?を撮影しました。

 

突き飛ばす側は、クンダリーニのルートを閉じて、ごく一般的な人として突き飛ばすようにしています。

 

胸を突き飛ばされる側は、腕や脚などの部位は出来るだけ考慮せずに、ムーラダーラチャクラ(股部分)からサハスラーラチャクラ(頭頂)迄、胴体部分のエネルギールートを、閉じた状態と開いている状態で比べました。

 

ご覧下さい。

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クンダリーニのルートが開いていない状態だと簡単に突き飛ばされてしまいましたが、ルートが開くと、少しは動いていますが耐えられています。逆に、突き飛ばした側が押し戻される様な動きをしています。

 

日常で、この様な場面に出くわさないのが一番ですが、クンダリーニのルートが開くと身体が丈夫になってしまいます。

 

しかも、突き飛ばされる側は足が前後では無く、平行立ちですから更に凄いですね。

 

エネルギーの流れが有る人と無い人では、これだけ変わってきます。だから、武術ではエネルギーの流れを重要視しますし、日常生活でも生かせるのです。

 

大抵は、このエネルギーの流れを考慮しないで何年も修行・稽古するんですから・・・少しでも体感したことがある方には、先は見えると思います。

 

まぁ、気付いた人はどんどん実践して圧倒的に上手くなってしまいましょう! 

 

武術をやっていないけど、チャクラやクンダリーニ、小周天に取り組んでいる人、この様なことに気が付いていないでしょうが、実は、凄いことをやっているんですよ。

No.12  2021(R3)8.10

第13回 全身クンダリーニ

今回は、全身クンダリーニです。

 

クンダリーニはムーラダーラチャクラ(股部分)からサハスラーラチャクラ(頭頂)迄、胴体部分のエネルギールートを一般的には指します。下記画像の虹色部分です。

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と言うことは・・・? クンダリーニの場合、腕や脚はどうなっているの?

 

武術的観点から見ると、直ぐにこの疑問が沸き上がります。でも、クンダリーニのルートを開くことは、その世界では最終目標の様な捉え方があります。

 

違うかな? 少なくとも私自身、武術を本格的に取り組むまでは、そのようなイメージを持っていました。

 

仙道系では、小周天の次に全身周天があります。全身クンダリーニ、この言葉は聞いたことが無いでしょう。理解して貰い易くするためにネーミングしました。

 

脚、腕も含めた全身のルートが開いている状態、クンダリーニの感覚を全身に波及させた状態が、実際に技として成り立つのかどうか? を撮影しましたので、ご覧ください。

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毎度のことですが、右側の方には全身のルートが閉じている状態で、ごく普通の人として抵抗して貰っています。

 

左側の人には、全身のルートが閉じている状態と開いている状態の2パターンの合気下げをやって貰いました。

 

合気下げとは、下にさがらない様に抵抗する所を、下にさげる動作です。合気系武術で、技をかける時に用います。見た目にも分かると思いますが、力ずくで下げようとしたら、抵抗されて下がりません。相手が抵抗しにくい方法で力を加えなければなりません。

 

有名な武道家ですと、養神館合気道の塩田剛三先生は合気下げを多用していました。

 

実際に撮影してみて、予想通りと言うか、全身に波及させた方が効果大と感じました。

 

武術だけに限らず、この応用の仕方『出来た箇所の感覚を全身に波及させる』が新しい技術の発見と急速な上達を可能にします。

 

「急速に上達しなくても別にそこまで望んでいないよ」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、言葉を変えると、無駄に時間を費やさなくても上達できる、と言うことです。

 

人生短いですから、効率良く最短・最小の時間で上達しましょう。

No.13  2021(R3)8.20

第14回 (まるで)道徳の授業(みたい)

タイトル通り、まるで道徳の授業みたいな内容です。そうするつもりは無かったのですが、内容が・・・(笑)先ずは動画からどうぞ。

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元々は、流す技術(教則本『正中心練磨へ向けて』)を稽古している最中に気付いた技術です。画面左側の人は、化勁無し、ごく普通の人として突いたり抵抗したりしています。

 

突いて来た人を受け止めずに、そのままま引き込んで崩せるのが理想と武道経験者なら考えると思います。

 

所が、引っ張って崩そうと思っても直ぐに抵抗されて、動画の様に拮抗してしまいます。

 

考え方を180°変えて、突きたい人の気持ちを100%汲み取ってあげて、その気持ちを持続させながら動くと、相手は抵抗できずに崩れてしまいます。

 

そうなんです、エゴ、欲望、自分が自分が、イイとこ見せなきゃ、と言う気持ちがあると上手く行きません。ちょっとでも、その様な気持ちをみせると直ぐに抵抗されてしまいます。

 

 

道徳の授業になってきましたね。

 

次は、相手が正反対の気持ちです。身体を固定、崩されたくない状態。

 

流す技術は、相手の勢い、流れを止めずに崩してしまう技術です。動きたくない人を崩すことは、元々想定していません。

 

他の技術で固定している人を崩す方法はありますが、流す技術を使って崩すには、どの様にすれば良いのか?

 

物理で等加速度運動、ありますよね。一定の速度で動いているけど、実際には加速していると。空間で加速が一定なのは、等速で加速し続けているから。

 

その場で身体が動かない様にしているのも固定し続けている、と気が付けば、継続したい気持ち(固定)を汲み取ってあげつつ動かせば、相手は崩れざるを得ない。

 

そうなんです。やぱっぱりここでも、エゴ、欲望、自分が自分が、イイとこ見せなきゃ、と言う気持ちがあると駄目で相手の気持ちを理解し受け入れると、こちらの言うことを聞いてもらえる様になるんです。

 

以上で、道徳の授業、終わりです。お疲れ様でした!

No.14  2021(R3)8.30

第15回 O-リングテストと全身クンダリーニ

こんな所にも応用できるなんて・・・と思わず驚いてしまいました。

 

今回は、O-リングテストで、変化はあるか? です。皆さんご存知ですね !?

Wikipediaより O-リングテストとは?

筋の緊張を利用して生体情報を感知する検査手技で、「生体そのものが極めて敏感なセンサーで、毒物を近づけたり、体に合わない薬剤を手に持たせたりすると、筋の緊張は低下し、逆に有効な薬剤では緊張が良好に保たれる」という原理もしくは信念に基づいている。

 

要約すると、自分にとって良いものに触れていればパフォーマンスが上がり、逆に悪い物に触れているとパフォーマンスが低下する。

武芸塾の会員さんと、全身クンダリーニを使った分かり易く「武」に関係の無いもので何かないかな・・・と会話していた時に、O-リングテストが面白いのでは!? と提案があり実際に動画撮影してみました。

 

全身クンダリーニの応用で、指先のルートが閉じている状態、開いていて流れが出来ている状態、O-リングテストではどうなるのか? 見てみましょう。

何と! エネルギーのルートが開いている状態だと、開きませんでした。エネルギールートが開いていると、筋力の強化になっているんですね。閉じている時と明らかに違う。

 

普通に考えたら、力んでギュッと固めていた方が強そうなのですが・・・

 

そしてこれは、よく考えてみると、何か物を持たなくても自分の身体の使い方を変化させるだけで、O-リングテストの効果に変化が現れることになります。

 

身体だけでは無く『心身』と言った方が適切ですね。考え方で身体を変化させるのですから。

後で気が付いたのですが、この技法、他の部位でもエネルギーの循環を起こせば同様の結果になることを思い出しました。

 

例えば・・・

  1. 両手の指先を向かい合わせて肩胸を一つの輪っかにしエネルギーが滞りなく循環している状態(腕が広がりにくい)

  2. 肘を曲げ指先を上へ指先から空間をエネルギーが伸びて肩に流れ循環している状態(腕が伸びにくい)

  3. 前方に腕を伸ばして指先からエネルギーが出て遥か彼方まで無限大にエネルギーが伸びていく状態(曲がらない強固な腕)

 

 

何度も稽古した感想としては、自分自身のパフォーマンスが上がるだけでは無く、相対的に相手のパフォーマンスが落ちる様な気がします。実力を発揮できなくなる、のような感じです。

 

不思議な現象ですが、これらの謎もいずれ解き明かされて行くでしょう。

 

站椿功や肥田式強健術の正中心練磨では、上記「例えば・・・の3」を応用・発展させます。なので、身体が丈夫になって当然ですね。

No.15  2021(R3)9.10

第16回 フラットアースと站椿功

皆さん、フラットアースをご存知でしょうか?簡単に説明しますと、地球は球体か? 平面か? と言う話です。

地球球体説というパラダイムはピュタゴラス紀元前6世紀)によって生み出されてギリシア天文学において発展したが、ソクラテス以前の哲学者はほとんどが地球平面説を維持していた。紀元前330年頃にアリストテレスが経験的見地から地球球体説を採用し、それ以降ヘレニズム時代以降まで地球球体説が徐々に広がり始めた。(Wikipediaより)

もしフラットだったら・・・夢のある話です。勿論、宇宙も夢があって好きです。ガンダム大好きなので。

 

とは言え、頭がおかしくなったの? と思われそうです。私も初めは疑心暗鬼でした。YouTubeで多くのフラットアースを扱ったチャンネルを見ているうちに、もしかして本当? となる様な事象が沢山扱われています。

 

代表的なチャンネルをコピペ。

一日一食 OMAD エンドゥ

クルーニーの分析

We are フラットアーサー!中村浩三

 

正中心練磨に移行している会員さんにも、初めは相手にされていないように感じました。

ところが、雲間からの日差しを見せると少し納得? して貰えたのかなと感じたのが下記の画像です。

例えば日差し。

雲間から日差し.PNG
雲間から日差し2.PNG

太陽、そんなに遠くに無いでしょ! って角度ですよね。とても 1億4960万km 離れている所からの光には思えない。直ぐ上から照明つけてるでしょ!

 

ほんの一例です。全てを書くにはメルマガなので無理がありますので、先程記載したYouTube等で、ご確認ください。

 

取り敢えず、もし平面だったら・・・と想像すると夢がありますよね。何しろ小さい頃から「地球は丸かった、青かった」と教育されて絶対的普遍的ことと捉えて何十年も生きて来ましたから。それがひっくり返る話です。敗戦後の天皇陛下の人間宣言も、きっとそうだったのでしょう。

 

なので、もし平面だとしたら? と捉えて站椿功をやってみてもバチは当たらないでしょう。

実際やってみた感想は・・・

平面と捉えた方が安定します。Twitterでは既にツイートしましたが、球体と捉えると安定しません。正直、ダメもとで試すだけ試してみて良かったです。

 

球体と平面で比べてしまうと、その違いを体感してしまうと、姿勢の決まりに歴然とした差が生まれます。

 

站椿功で試してみて下さい。大なり小なり、その違いに気付くと思います。

因みに、地球の全体画像は宇宙から一度も撮られたことがないようです。私たちの記憶にある地球の画像は、なんとフォトショップで合成したそうです。だとしたら、かなり笑えることですよね(笑)

No.16  2021(R3)9.20

第17回 フラットアースと站椿功2

皆さん、フラットと捉えて站椿功を実践してみましたでしょうか?

 

よくよく考えてみると、武術は地球をフラットと捉えて技を駆使していました。捌きも同様です。ところが、この動きは初心者には難しく、慣れるまでに数年かかります。

 

こんなことに気付けるのもYouTubeのお陰です。ただし、フラットアースはYouTubeでは削除対象ギリギリの案件です。

 

YouTubeは、真偽のほどは兎も角、上部の誘導したい世の中の流れに沿わないものを削除する方針です。もう少し分かり易く言いますと、上部の人達の利益を損なう内容はBANされる、と言うことです。

 

なんと、ビタミンCの効用を解説しただけでBANされている人もいます(視聴回数の多い動画)。凄いです。まぁ、薬が売れなくなってしまいますからね・・・

この部分は一般公開なので削除  

 

では実際に「球体・平面」の捉え方によって技として変化があるのか? を撮影しましたので、ご覧ください。この部分は一般公開なので削除  

これ、今までで一番簡単でした。何故なら、攻撃側も防御側と同じように力んで一般的な力でやるだけで良いのですから。

 

力んでいても、球体と捉えるか? 平面と捉えるか? の違いだけで、これ程差がでてしまうのです。

 

この様な小さな技術の積み重ねが、振り返った時に大きな差となって表れます。

 

人間、生物にとって理にかなっていることが事実だとしたら・・・世の中、不思議だし夢がありますね。

No.17  2021(R3)9.30

第19回 ヤル気

先日、こんな質問を頂きました。

 

「細胞が居つかなくなったら、全然ヤル気がなくなった、ヤル気が起きない。昨日から急にそんなに状態になりました…。」

 

力まずに技をかける技術を習ったり、練功を続けていると、ヤル気が続かなくなることがあります。力技系はヤッタ感も達成感もあるので従来通りで何も問題無いのですが・・・

 

私も経験があります。理由を詳述すると。

 

自分の気持ちを各細胞にぶつけてヤル気を出していた。

 

居つきが無くなると気持ちのぶつかり所が消え、受け止めてくれるものが無くなるので、気持ちの方も、もう出しても意味ないなぁとなって消極的になってしまう。

 

これ、力技系をやっている方が力まない系の稽古をすると、顕著だと思います。要は、確かな手ごたえもないし、もう稽古するだけ無駄、と。

 

力まない系の鍛錬をした場合、今までの様なヤル気は消える、と言うことを理解しておくと良いです。

 

解決方法は、少しレベルの高い内容になりますが、何となくでも頭に入れておけば、後々、役に立つ時が来るかもしれません。

 

気持ちは、自身の細胞に向けるのではなく、遍在のエネルギーや全ての源(自分では無い力)へ向ける。遍在のエネルギーが変化し思考したものが形作られる、と昔から哲学者が述べていますよね。

 

すると、気持ちも受け止めてくれる所が現れるので、ヤル気が復活します。積極的になります。

 

よく分からないけど、何故だか分からないけど・・腹の底から湧き上がるヤル気が出る! 行動しよう! となります。

 

文章で纏めてみて気が付きましたが、気持ちを自分の細胞にぶつけてヤル気を出して頑張っている人と、遍在のエネルギーに働きかけ大自然の力を利用して行動する人では、その後は全く違うでしょうね。

No.19  2021(R3)10.20

第20回 深層筋の覚醒

他の人と同じ力を使うから、ぶつかる。

 

なかなか上達しない原因の一つに、一般的な力、誰しもが発揮する力の使い方から脱することが出来ない、が挙げられます。

 

正々堂々と力を発揮して試合に臨みましょう!! みたいなことを小さい頃から何度も聴かされて育ちますから、無理からぬことです。生真面目な人ほど、正々堂々と正面からぶつかって行くでしょう。だから武道・武術が上達できない。結果が出せない。

 

今まで、効率的な身体運用が出来ない様に躾けられて来た、と言うこともできます。

 

武道・武術は、正々堂々と正面からぶつかってはいけません。この様な思想では、効率的な身体運用から遠ざかってしまいます。

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深層部細胞は、一般の方は使用しない細胞群です。深層筋から更に発展させ、深層部の細胞群を操作する技術です。

 

動画の様に、抵抗する側の反応が全く違います。一般的な力の使い方では、抵抗できないんです。

 

これが出来るだけでも、パワーアップしますし動きがガラッと変わります。

 

今回は、一般の人が使わない力の一つとして、深層部細胞を取り上げました。

No.20  2021(R3)10.30

第21回 足裏のベクトル

前回のメルマガで、なかなか上達しない原因の一つとして一般的な力、誰もが発揮する力の使い方から脱することが出来ないから、と述べました。一般的な力の使い方は、大抵は居ついている、エネルギーが滞っている状態で身体を使います。これは自然なことです。

 

練功をしなくても物事を柔軟に考えられる方もいらっしゃいますが、身体と脳の関係から見ると、居ついている身体に影響されて脳も思考も居ついている状態、凝り固まる状態になり易いです。

 

これを解決するためには、心身の練功、内的エネルギーを改善することが、効率の良い方法だと思います。

 

私自身も昔は結構、頭固かったですよ。玄米食べて肥田式強健術のみ実践していた頃の話ですが、飲み屋に行ってカラオケ勧められても絶対歌わないとか。絶対です!なので自転車競技に打ち込むことが出来て、そこそこの成績(高校時代、全国トップレベル)を出せたのだと思います。でも固いからそこまでで打ち止めでしたが・・・

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足裏のベクトルも、身体の居つき、エネルギーの滞りを解消する技術の一つです。身体のみならず心にも変化をもたらします。

 

このような身体の居つき、エネルギーの滞りを解消する技術が沢山あり過ぎ! と感じるかも知れませんが、足裏を疎かにすれば、その居つきは全身に影響を与えます。

 

ご覧の様に他の技術と同様、抵抗する側の反応が全く違います。一つ一つ身体の各部を改善することによって、大きく変わって行くことになります。

No.21  2021(R3)11.10

第22回 印象的な言葉

二十歳代、高木一行先生から肥田式強健術や内的エネルギーを学んでいた頃の印象的な言葉があります。

 

一つ目は・・・

鍛錬が進むと軽く叩いたつもりが、怪我をさせてしまうこともあるので、気を付ける様にと。当時は何のことだかサッパリ分かりませんでしたが、武術家の手の動画を撮った際に、よく分かりました。

 

これを顔面に平手打ちされたら・・・やられたくないです。と言うか危険です。実際に鍛錬している方は、お気を付け下さい。

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二つ目は・・・

当時、私は自転車競技のプロ(海外)を目指していたのですが、肥田式強健術の魅力にも取り憑かれていました。高木先生に、そのことを相談したことがあります。まだ本格的に学ぶ前です。肥田式強健術を学びたいが自転車競技のプロも目指していると。

 

当時の高木先生は、卑しい心で肥田式を学ぶ人間に対しては、厳しく断っていました。私の場合、そうでは無いことが伝わったようで、学んで肥田式を生かしても良いですよと。ただ、その様な欲があるのであれば、そちらをやって満足してから肥田式に取り組んだ方が良い、とアドバイスを頂きました。

 

今思うと、肥田式の素晴らしさ楽しさは充分あるのですが、所謂、一般的な楽しさとは違うのです。一般的な楽しさは減って行きます(武道・武術で例えると、今あなたが感じている稽古での楽しさです)。なので後悔しない様に一般的な楽しさを味わってからにしたらどうですか? との配慮の言葉でした。

 

一般的な楽しさを、まだ味わいたい、満足していない場合は、後で後悔しない様に肥田式はやらずにその手前の技術で留まっていた方が、ちぐはぐにならずに(細胞も心も大きく振られる)幸せなのかも知れません。

No.22  2021(R3)11.20

第23回 肥田式 ゼロ距離から肘打ち

懐かしい動画、今年4月 に撮影したものです。正中心練磨(肥田式強健術)を応用し、肘が密着状態からの打撃です。

当時はTwitterで公開しただけで、ほとんどの方がご覧になっていないと思い、今回メルマガ配信することにしました。

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ワンインチパンチは1インチの隙間がある所からですが、これは密着状態からです。

当時の肥田式の原理を用いると、こんなことも出来てしまいます。因みに受け(防御側)は、化勁して技が効きにくい状態、怪我しにくい状態で抵抗しています。

この時の技術を応用して、現在の運用法(肥田式)があります。

肥田式(正中心練磨)を技に応用する方法は何処にも記載されていないため、そもそも強健術ですので当然ですが、肥田春充の言葉を頼りに、検証・取捨選択して発展させています。

中国武術や巷間の技術以上の発想が無いと、肥田春充の発言を再現することが出来ないので、運用法はかなりぶっ飛んでます。

 

No.23  2021(R3)11.30

第24回 流す技術と肥田式

先週の稽古時に撮影した動画です。流す技術のみ使って色々な技を稽古しました。

 

他の技術でも同様に出来るのですが、その技術(感覚)を習熟させるために限定して稽古します。一つの技術しか出来ないことが、伸びしろ、レベルの低さに繋がりますから。

 

胸を掴まれた所から、どの様に動くか? 動画内の動きは沢山ある中の一つです。

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動画前半は流す技術の応用、後半は肥田式の中心力護身法です。

 

流す技術の基本は、横面打ちや突きの捌きです。自分勝手に相手を動かすことなく、相手に反応されない様に技をかけます。そのためには、身体のみならず心に居つきがあると上手く行きません。この動画の型を真似ても出来る様になりません。

 

自分自身の居つき、エネルギーの滞りに気付けるかどうかがキーになりますし、相手に作用させ持続させることもキーとなります。結局、合気に近付いて行くのですが、心のブロック解除が出来ていないと、相手にバレてしまいます。 

No.24  2021(R3)12.10

第25回 ゼロ磁場プレート

YouTubeをご覧になった方は、もうご存知かと思いますが、ゼロ磁場プレートかなり効力があります。私は、これ宝物だ!と言う気持ちが沸き上がってきます。

 

●ゼロ磁場プレートの作り方(YouTube)

https://youtu.be/QTFmE6-46ao

 

色んな活用法もあります。下記のリンクは実験段階ですが、今の所は良好です。

 

●ゼロ磁場プレートのレビュー(配電盤)一晩使ってみてどうだった?

https://youtu.be/HEQBteP1uyM

●ゼロ磁場プレートは効果がある?(豆苗の場合 5日目)

https://youtu.be/3EtAw5vnMEc

 

武術的な場合どうなのか? 気になる所なので動画を撮りました。

 

ご覧ください!

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単純に突き飛ばされた時の反応の違いです。

 

ゼロ磁場プレートを持った時も、力んだまま居ついたままです。突き飛ばす側は、突き飛ばし難くなったようです。

 

持つか持たないかで明らかに変化がある(パフォーマンスが上がる)のですから驚きですし、人体にとって良い影響があると見て良いのではないでしょうか。 

No.25  2021(R3)12.20

第26回 最終回

正中心練磨を実践すると、変化が速くなります。その変化に対応して行かないと、日常生活に歪みが生まれて自分がキツイ思いをしなければならなくなります。

 

これは、何度も体験し痛い目に合っているので分かる様になりました。変化に対応すれば問題無く、自分にとって良い方向へ進めます。

 

例えると、朝目覚ましが鳴ってるのに無視して寝続ける。すると会社に遅刻して上司に怒られる・・・

 

自分はこうした方が良いと思うんだけど、色んなしがらみがあって前に進めない。そんな時、何故かそうせざるを得ない状況が整うんですよね。

 

なので「あ、タイミングなんだな」って気付いて行動に移す。このサイクルが、この変化が、正中心練磨を実践すると速くなります。これは、何も私だけが感じているのではありません。他の正中心練磨実践者も同様に感じています。

 

最近の一連の出来事、これを見て新しいフェーズに移行する時期が訪れていることに気付きました。初期から一緒に稽古している方と慎重に確認しながら感じたことです。万が一、自分の妄想で突き進まない様に。

 

・変わる部分は、講習内容等、幾つかありますが一つにメルマガ配信の終了です

・変わらない部分は、正中心練磨へ向けての練功

・名称変更 正中心合気道 武芸塾 ➡ 中心力護身法 武芸塾

 

現在、講習を受けている方は、今まで以上の良い内容に変化しますので、ご安心下さい。

 

メルマガは誠に勝手ながら終了と致しますが、不定期配信は予定していますので気長にお待ちくださいませ。

 

今までメルマガの購読、どうもありがとうございました。心より感謝いたします。

 

2022年が皆様にとって健康で豊かな年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

それでは良い新年をお迎えください。

No.26  2021(R3)12.31

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